我が家では、なるべく早い年齢から包丁やナイフなどの刃物の使い方、火の使い方を教えています。

危ないものだから子供には持たせないようにしようと思ってしまいがちですが、危ないからこそ、少々の切り傷や火傷のリスクを負っても正しい使い方を教えておくことが大事だと考えています。

その際の重要なルールは、習ったからといって、親と一緒ではないときに、一人でやらないこと。もし、自分一人でやったときに、起こりうる事態を具体的に教えておくことです。また、他の人に与える影響も併せて伝えます。そうすることで、物事の一連の関連性を学ぶことができます。

昨今は安全を重視するあまり、大人が先回りしてすべての障害物を取り除いたり、簡単にしたりする場面がよく見られます。

もちろん、小さな子供の誤嚥や落下などのリスクは避けるべきですが、ある程度言うことがわかるようになってきたら、自分で考えさせ、実践させて、安全な環境で、小さな失敗を沢山させることが大事です。そして、親はそのときの子供の気持ちに寄り添ってあげること。小さな壁を乗り越える経験が、忍耐力と自己肯定感を育みます。これらは、大人になってからでは育てるのが難しい力です。

また、日頃の失敗経験の積み重ねは、本当に危険なものと、そうではないものを見分ける肌感覚を育てます。それは、自分の命を守ることに繋がります。

特に第一子は親も初心者で、厳しくしすぎたり、甘やかしすぎたり、両極端になってしまいますが、それは仕方ないことでもあります。大人も子供と一緒に成長するという心構えで臨むしかありません。

私も3人目にして、初めて、心に余裕のある子育てができるようになりました。

日本は世界の国々と比較して、すごく安全な国ではありますが、世界のどこに行っても生き抜ける力を育むのが、私の子育てのテーマです。